四軍調整官「全基地、自衛隊共用を」 夜間飛行必要と強調


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
ニコルソン在沖米四軍調整官

 在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官は8日、米軍キャンプ瑞慶覧で記者会見した。在沖米軍基地の在り方について「沖縄の全ての基地」を対象に「自衛隊と共同使用すべきだ」と述べた。さらに形骸化が指摘される米軍機の騒音規制措置に関連しては、即応性の観点から夜間飛行は必要との認識を強調した。

 米軍基地の自衛隊との共同使用化については「軍人としての個人的意見で日米両政府の政策ではない」とも強調した。

 米軍基地を自衛隊が使用することが県民感情に与える影響については「純粋に軍事的な面から言った。政治的な側面はむしろ意見があれば知りたい」と述べるにとどめた。

 午後10時から翌午前6時の米軍機騒音を規制する騒音規制措置(騒音防止協定)については「合意を守る努力はしている」とした。一方で「操縦士は一定の飛行時間をこなさなければならず、その中には夜間飛行もある。尖閣など難しい問題がある。制限で即応性が落ちれば危険だ」と夜間飛行は必要だと主張した。