【石垣】石垣島産食材の新たな活用方法を考え販売促進につなげようと、石垣市商工会は27日、有名な料理人らを招いた講習会を、市美崎町の南の美ら花ホテルミヤヒラで開いた。市内の料理人やホテル関係者、生産者ら約30人が参加した。
石垣島特有の食品素材の活用を探るとともに、その情報を全国に発信することで産業振興を図る農林水産物食材活用イベントとして企画された。
会には東京で活躍する天ぷら小野の志村幸一郎店主、中国料理「美虎」の五十嵐美幸オーナーシェフ、イタリア料理「ヤマガタサンダンデロ」の土田学シェフが招待され、ピパーチやモリンガなど石垣島の食材を使った調理を実演し、それぞれ中華、イタリア料理、天ぷら料理を提案した。
講演もあり、登壇したライオン研究開発本部戦略推進室の安達宏室長は「モリンガは栄養価が高い。ピパーチは石垣島で栽培法の研究が進み機能性についても今後が期待される」などと石垣島産素材の魅力に触れ「差別化を図り、関係機関が一体となって取り組めば大きな産業になる」と提起した。