地産豆苗、学校給食に 大宜味村に贈呈 沖縄村上農園


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 【大宜味】大宜味村の水を使って野菜を生産している沖縄村上農園(大宜味村、仲宗根悟社長)が、村内4小学校を統合した新たな大宜味小学校と大宜味中学校の開校を記念し、豆苗(とうみょう)1年間分(約700パック)を村に贈呈した。学校給食で汁物や野菜炒めなどに利用する。

 沖縄村上農園は新設された大宜味小・中学校に隣接しており、地域で同小・中学校を支援したいという考えから今回の贈呈を決めた。
 仲宗根社長は「大宜味村産の野菜で子どもたちが元気に育ってほしい。学校の先生方と話をして、職業体験などで子どもたちに村の魅力や地産地消の意味を知ってもらいたい」と、今後は食育活動も視野に入れる。大宜味小の宮城達也校長は「大変ありがたいことで、今後も子どもたちの教育につなげていきたい」と喜んでいる。
 沖縄村上農園は、村が整備した賃貸工場で豆苗を生産している。台風など天候に左右されず、年間を通して野菜を出荷できる県内でも珍しい植物工場だ。約2640平方メートルの工場で、良質で豊富な湧き水を1日約400トン活用している。
 地域一体で取り組む食育活動。宮城功光村長は「大宜味村の水で作られる豆苗を子どもたちの健康のために使っていきたい」と感謝の意を述べた。

豆苗1年間分を学校給食に使ってもらおうと宮城功光村長(右から2人目)に贈呈した沖縄村上農園の仲宗根悟社長(右端)=12日、大宜味村役場
大宜味村の水を利用し豆苗を生産する沖縄村上農園