芸能・文化

比嘉光龍さんと学ぶしまくとぅば(5)御胴ぬ喜ぶし見ち、幸しやいびーん

 第6回世界のウチナーンチュ大会の開催まであと1週間に迫った。100年以上前、移民として世界に羽ばたいたウチナーンチュたちは、移民先の国で沖縄文化を継承し続けている。特に、しまくとぅばは日常で使われており、今も生活の一部だ。翻って「母県」の沖縄は、会話でしまくとぅばを使うことがほとんどなくなってしまった。過去の大会参加者からは「沖縄に帰ったのに、しまくとぅばが通じないのさみしい」との声も上がる。今度こそ、世界のウチナーンチュをしまくとぅばで迎えるため、うちなーぐち講師の比嘉光龍(ふぃじゃ・ばいろん)さんと一緒に学ぼう。(※琉球諸語には奄美語、国頭語、おきなわ語、宮古語、八重山語、与那国語がある。今回は「中間」と言えそうな言葉を探って紹介したけど、地域によって言い方は異なる。それぞれの地域の言葉を大切にしよう)

●光龍さんのプロフィル
 ふぃじゃ・ばいろん 沖縄キリスト教学院大学・沖縄国際大学の非常勤うちなーぐち講師、沖縄大学地域研究所特別研究員などの肩書を持つ。島袋盛敏氏が中心となってまとめた「沖縄語辞典」(国立国語研究所編)を駆使する理論派だ。沖縄芝居の名役者・真喜志康忠氏に、那覇言葉と首里言葉が交じる芝居言葉も習った。


(5)御胴ぬ喜ぶし見ち、幸しやいびーん
 沖縄に戻ってきて、うれしそうにしている知人、友人には「御胴(うんじゅ)ぬ喜(ゆるく)ぶし見(んー)ち、幸(しあわ)しやいびーん」と言ってみようか。
 「あなたの笑顔が見られる幸せです」という意味だよ。「笑(われ)え顔(がう)」という言葉もありはするけど、話し言葉などで使われているのは聞いたことがないね。だから、「喜ぶのを見て」という表現でいいと思うんだ。