FC琉球 暫定6位浮上 セレッソ大阪U23に2―1 J3


社会
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 サッカー明治安田J3第11節第1日は3日、大阪市のキンチョウスタジアムなどで4試合を行い、FC琉球はセレッソ大阪U―23に2―1で勝利した。琉球は直近5戦負けなしの2連勝で通算4勝4分け3敗とし、勝ち点16で暫定6位に浮上した。

 琉球は前半から持ち前の攻撃的なパスサッカーを展開した。左でロングパスを受けたDF藤澤典隆がドリブルでゴール前に切り込み、相手守備をかわして前半37分に先制ゴールを決めた。1―0の後半には、前半途中から出場したMF名倉巧がゴール前での細かいパス回しからのこぼれ球を押し込み、同23分に追加点を挙げた。試合終盤に1点を奪われたが、そのまま逃げ切った。

 琉球の次戦は10日午後7時から、沖縄市の県総合運動公園陸上競技場でAC長野パルセイロと戦う。

 富山は2―0で相模原に快勝し、勝ち点21で暫定2位に浮上。YS横浜は盛岡を下し、連敗を2で止めた。首位秋田の栃木戦など残り4試合は4日に行う。

(1)金鳥スタ
FC琉球 4勝4分け3敗(16)
 2―1(1―0,1―1)
C大23 2勝4分け5敗(10)
▽得点者【琉】藤沢(1)名倉(4)【C】西本(3)
▽観衆 762人

◇記念日に白星の花添える 藤澤100試合、名倉誕生日

得意のドリブルで相手をかわして先制したFC琉球のDF藤澤典隆(右)=3日、大阪市のキンチョウスタジアム(c)FC RYUKYU

 直近4戦を2勝2分けと互いに好調を維持し、顔を合わせたFC琉球とセレッソ大阪U―23。持ち味の攻撃的なパスサッカーを展開した琉球に1点差で軍配が上がった。この日、Jリーグ通算100試合出場のDF藤澤典隆が先制し、19歳の誕生日を迎えたMF名倉巧が追加点を挙げるなど、選手のメモリアルデーに白星の花を添えた。

 琉球は試合前半から細かいパスをつなぎ、主導権を握った。前半37分、中央のGK朴一圭から左サイドでロングパスを受けた藤澤が得意のドリブルで相手守備をかわしながら一気にゴール前に切り込み、右足を振り抜いてゴールネットを揺らした。

 1―0の後半23分には名倉がMF朴利基とゴール前で細かいパスをつなぐ。「目の前に転がってきて決めるだけだった」。再び名倉の元に来たボールを右足で押し込んだ。

 琉球は昨季、セレッソ大阪U―23に2戦2敗と負け越していたが、この日は守備陣のプレッシャーの強さやGK朴一圭の好セーブが光った。失点は試合終盤の1点のみ、決定的シーンをほとんどつくらせずにアウェーで勝利をもぎ取った。

 2連勝を挙げたが、金鍾成監督は「いい試合ではなく、課題が多く残った」と積極性を課題に挙げる。チームトップの4得点目となる名倉は、「勝ち点を積み上げるために全力で勝利に向かっていきたい」と連勝を伸ばしていくつもりだ。

◇クオリティー足りない
 金鍾成監督(FC琉球)の話 前節の藤枝戦は内容が良くなかったが勝つことができた。今週も勝ちをものにできたが最後の落ち着きやクオリティーは足りず、物足りない試合だった。前に向かう、チームを強くする、自分がうまくなるなどという気持ちがまだ足りない。