米国内オスプレイ落雷事故 整備兵1人脳死状態


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 【ワシントン=座波幸代本紙特派員】米軍事専門サイト「ミリタリー・ドット・コム」は17日、米東部ノースカロライナ州のニューリバー海兵隊航空基地で起こった米海兵隊輸送機MV22オスプレイへの落雷事故で、負傷した整備兵3人のうち、1人が脳死状態になったと報じた。同サイトは、海兵隊の事故公表の遅れも批判した。落雷事故は11日、基地で機体の整備中に発生し、整備兵1人が重傷で入院、2人は軽傷で治療後に退院した。海兵隊が脳死状態を認めたのは17日夕だったという。

 「ミリタリー・ドット・コム」は、落雷事故が米海軍安全センターで最も重大な事故「クラスA」に分類されたが、海兵隊の事故の公表はその1週間遅れで、同サイトが事故について問い合わせた9時間後だったと対応の遅れを指摘した。米軍当局は、雷が5マイル(約8キロ)内で発生するとの警報が出た場合、安全対策として航空機に関する活動を停止するのが通常の対応だと説明しているという。