【台風5号】5日午前に本島最接近 6日夜にも九州へ


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4日午後11時現在の台風5号の進路図(気象庁ホームページより)

 強い台風5号は4日午後9時現在、屋久島の南約140キロの海上をゆっくり北西へ進んでいる。大東島地方は4日昼すぎ、強風域を抜けた。沖縄本島地方には5日朝から昼前にかけて最も近づく見込み。沖縄本島地方では5日にかけて西からの強い風が吹く。暴風域には入らない見込み。沖縄気象台は、大東島地方や沖縄本島地方の沿岸は5日、大しけになるとして、うねりを伴う高波への警戒を呼び掛けている。

 気象庁によると、台風5号は4日午後9時現在、中心の気圧は960ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートル。中心から半径110キロ以内は風速25メートル以上の暴風が吹いている。
 強い台風5号は勢力を維持したままゆっくりとした速さで進路を変えながら北上し6日夜にも九州に接近、上陸する可能性がある。大東島地方は5日明け方まで、沖縄本島地方は5日昼前から6日明け方にかけて大しけとなる見込み。
 風の強さは5日、大東島地方と沖縄本島地方で最大風速が15メートル、最大瞬間風速が25メートルと予想されている。本島地方は5日、雷を伴う荒れた天気となる見込み。
 台風の接近に伴い、4日は本島と周辺の離島を結ぶ船舶の運航に影響が相次いだ。沖縄旅客船協会によると、欠航したのは伊江―本部の往復全5便や水納―渡久地の往復全12便、泊―座間味の往復全4便などの計32便。5日の欠航が決まっているのは水納―渡久地の往復全12便。ほかの沖縄本島と那覇を結ぶ便は5日朝に決めるが、欠航する可能性が高いとしている。
 那覇と南北大東を結ぶ定期船は5日の出港を8日に延期する。鹿児島航路はマリックスラインの5日午前7時の那覇発の便が欠航する。5日の航空便は那覇と奄美を結ぶ琉球エアーコミューター(RAC)の全2便が欠航する。【琉球新報電子版】