沖尚、北山下し6度目V 高校野球1年生大会


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 高校野球の第42回県1年生中央大会は19日、コザしんきんスタジアムで決勝を行い、が8―2で初優勝を狙う北山を下し、2年ぶり6度目の頂点に立った。

 沖尚は二回に3番・奥原海斗の満塁ランニング本塁打などの打者一巡の攻撃で5点を奪い、中盤にも追加点を挙げて北山を振り切った。

 北山は初回に先制し、逆転を許した直後も1点を返すなど粘りを見せたが、力及ばなかった。

◆沖尚、二回に猛攻5点/奥原が満塁ランニング弾

沖尚―北山 2回1死満塁で満塁ランニングホームランを放ち、本塁へ滑り込む沖尚の奥原海斗=19日、沖縄市のコザしんきんスタジアム

 初回に先制された沖縄尚学だったが、二回に奥原海斗の満塁ランニング本塁打を含む打者一巡の猛攻で5点を奪い、試合の主導権を握った。先制されてもすぐに逆転するというやる気がベンチにあふれ、それを結果で示した。打力を見せつけて2年ぶりの頂点。普段は副責任教師を務め、3年ぶりに指揮を執った伊志嶺大吾監督は「大会を通して選手が成長した」と喜んだ。

 猛攻となった二回、「低めを捨てて積極的にバットを振っていけ」と伊志嶺監督から指示が飛ぶ。

 四球から連打で同点に追い付き、さらに1死満塁の好機をつくった。打席に立った奥原が初球の外角の直球に反応し、バットを振り抜いた。左翼手がダイビングキャッチを試みて、後方に球をそらすのを確認すると一気に本塁へ生還した。「打席でも力まずに打てて、投手を楽にできた」と会心の一打に破顔した。

 守っては先発した比嘉大智が、準決勝までの3試合で27点を挙げた強打の北山打線を7安打2失点に抑え、完投した。

 打撃が好調な一方、自慢の堅守が4失策と課題も残った。九州秋季大会でベスト4を逃す悔しい思いをした沖尚。堅守に加え打ち勝つ野球が必須だ。伊志嶺監督は「1年生はこの結果で自信を持ったと思う。2年生と比嘉公也監督と共にさらにいいチームにし、来年に臨みたい」と力を込めた。(屋嘉部長将)