小濱正博氏が死去 救急ヘリ、メッシュ理事長 63歳


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 民間救急ヘリコプターを運航するNPO法人メッシュ・サポート理事長で、医師の小濱正博(こはま・まさひろ)氏が4日午前2時4分、多臓器不全による失血のため八重瀬町の病院で死去した。63歳。大阪市出身。告別式は9日午後4時から5時、那覇市松山1の9の1、大典寺で。喪主は妻ひろみさん。

 本島北部地域の医療改善に向け、2007年6月に北部地区医師会病院が救急ヘリの運航を開始し、08年からメッシュが運営を引き継いだ。企業や市民らの寄付金や、北部12市町村などからの補助で運航し、1500回以上の航空医療活動を行っている。補助金の終了で17年4月から運休しており、再開を模索している。

 北部市町村会長の高良文雄本部町長は「北部の離島を中心とした地域医療、急患空輸の新たな取り組みに貢献していただいた。感謝申し上げ、冥福を祈りたい」と語った。

 小濱氏は1991年から95年まで伊江村立診療所に勤めた。島袋秀幸伊江村長は「突然の訃報に驚いている。先生は村の医療の充実に貢献いただいた。メッシュの活動が休止中の中での訃報ということで、痛恨の極みだ」と惜しんだ。