iPadで巡る沖縄音楽史 普久原朝喜さん、舞天さん、紫… 沖縄市「おんがく村」


この記事を書いた人 琉球新報社
沖縄市の音楽史にまつわる写真閲覧サービスをPRする砂川由美子さん=24日、沖縄市中央のおんがく村

 【沖縄】沖縄市中央の音楽資料館「おんがく村」が、情報通信端末「iPad(アイパッド)」で民謡やロックなど沖縄市の音楽史にまつわる写真を閲覧できるサービスを始めた。音楽家個人やグループなどの写真約千点を収め、今後も随時増やす予定。27、28の両日に県総合運動公園で開かれる第41回沖縄市産業まつりでお披露目する。

 サービスは本年度事業で準備を進め、23日にシステムが完成した。閲覧はおんがく村にある3台の端末でのみ可能。写真は1920年代以降のものを収容する。年代別のほか、民謡、ロック、ジャズ、フォークのジャンル別、音楽家の個人名やグループ名でも検索ができる。各写真に解説が付いており、所蔵するカセットやレコードなどの音源も視聴できる。

 現状で最も古い写真は、普久原恒勇さんの養父・普久原朝喜さんら4人の歌い手が三線を手に記念撮影した29年の物。

 照屋林助さんと小那覇舞天さんが談笑する様子(55年)や、結成当時の紫、コンディショングリーンなど伝説的なロックバンドのライブシーンを収めた写真など貴重な物も多い。

 おんがく村スタッフの砂川由美子さん(58)は「珍しい写真や懐かしさを感じる写真が多いので、ぜひ見てほしい。所蔵している資料があれば、画像を取り込んで返却もできるので、ご協力をお願いしたい」と呼び掛けた。問い合わせはおんがく村(電話)098(923)3224。