キングス7連勝 京都に79―60 Bリーグ第33戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位、25勝7敗)は3日、沖縄市体育館で京都ハンナリーズ(同2位、18勝14敗)と今季第33戦を行い、79―60で勝利した。連勝を7に伸ばした。

 前半を35―31で折り返したキングスは、後半からビッグプレーで京都の引き離しにかかる。第4クオーター(Q)は開始から約5分間を3失点に抑えて一気に流れをつかむと、渡辺竜之祐の3点弾も決まり、京都を制した。

キングス 26勝7敗
 79―60(16―11,19―20,19―16,25―13)
京都 18勝15敗

 【評】しっかり足でついていく守備で京都に激しく重圧を掛けたキングスは、前半を35―31で折り返した。第3Qに京都が勢いを取り戻しかけたが守備でうまく封じ、第4Qで古川孝敏の3点弾や息の合った連係プレーで点差を引き離した。(嘉陽拓也)

◆相手のリズムとどめた

 佐々宜央HC話 京都の浜口炎HCは乗っている選手を起用するのがうまいが、その勢いをいかに摘み取るかが大事な作業だった。相手のリズムを最小限にとどめることができた。オープンショットが外れたが、守れるという感覚が選手らにあったのが勝因だ。

◆もったいない内容

 浜口炎HC(京都)の話 全体的に琉球のプレッシャーが強くて思うような攻撃ができなかった。本来、京都はペイントエリアの得点が多いが、この試合は点が取れず、もったいない内容だった。

◆戦術で相手追い込む 意義ある白星

琉球―京都 第4Q、石崎巧のパスからアリウープを決めるヒルトン・アームストロング=3日、沖縄市体育館(新里圭蔵撮影)

 京都の重量級外国人選手をファウルアウトに追い込むなど、キングスは戦術面で試合を制した。西地区首位争いを有利に進める貴重な1勝。シーズンも後半戦に入り、上位陣との試合は「先に崩れた方が負ける」と語る佐々宜央HCは、京都をうまく追い込んだ選手らをたたえた。

 前半は審判と選手のファウル感覚が異なり、観客をもやもやさせる接戦となったが、粘りのある守備と古川孝敏や岸本隆一の体を張ったプレーで乗り切る。特に、ヒルトン・アームストロングがマッチアップした京都のジュシュア・スミスを攻守で抑え、ファウルトラブルに持ち込むなど仕事をさせなかった。

 準備してきた対策が奏功したと語る岸本は「京都はbj時代から修正力が高い」とし、リーグ上位へ向け4日の勝利の意義を語り、気を引き締めた。