詭弁を見抜ぬこう モバイルプリンスの知っとくto得トーク[49]


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モバイルプリンス

 

ツイッターは登録するだけで簡単に自分の言葉を投稿できるSNSだ。Facebookなどと一番違うところは「140文字」の制限があるところだね。
 

 

短い言葉でしっかりと伝わるように文章を書くのは意外と難しいですよね。
 

モバイルプリンス

 

そうだね。だからツイッターは他のSNSと違い、勘違いが起こりやすい。投稿する時も気をつけないといけないし、投稿を読む時も気をつけないといけない。

しかし、ツイッターで拡散されている人気の投稿を見ていると「これは詭弁(きべん)だな」と思うものも多い。

 

詭弁(きべん)…ですか?
 

モバイルプリンス

 

詭弁(きべん)とは、間違っていることを正しいと思い込むようにだますテクニックで、いろいろな種類がある。

特にツイッターで多く見かけるのは「誤った二分法」という詭弁だ。これは、実際には多くの選択肢があるにも関わらず、あたかも選択肢が二つしかないように脅すテクニックだ。

例えば「お昼ご飯を食堂で食べるのに反対するなら、お前はご飯を食べないんだな?」といった具合で、実際は「スーパーで買う」「弁当を持ってくる」など他にも方法があるのに、それを考えずにすぐに乱暴な答えを持ってくる方法だ。

 


イラスト・小谷茶(コタニティー)

モバイルプリンス

 

こうした詭弁(きべん)を使う人たちは、はっきりと言葉を言い切っていることが多いため、正しいことを言っている感じがする。

でも、冷静に考えると、他の選択肢が最初から抜けていることがほとんどなので、注意深く見ないといけない。

 

見極めるの難しそうですね…。
 

モバイルプリンス

 

現在、インターネットではフェイクニュースが問題になっている。話をでっち上げて、デマを広げることだ。

それに対して詭弁(きべん)は、「途中までは正しく、結論がおかしい」という構造になっているため、信じ込む人も多いし、詭弁の指摘も広がりにくい。

こうした詭弁が積み重なって、最終的にはデマが作られることもあるんだ。これからは両方気をつけないといけないよ。

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

http://smartphoneokoku.net/