キングス連敗 Bリーグ第42戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位、32勝9敗)は11日、愛知県豊橋市総合体育館で三遠ネオフェニックス(中地区3位20勝21敗)と今季第42戦を戦い、62―64で惜しくも敗れ、2連敗となった。

前半から互いにアウトサイドのシュートが決まり、得点を重ねるも三遠がリードする展開となる。第3クオーター(Q)には相手のダブルチームから3連続でスチールされるなどし、5分過ぎまで得点が入らず10点差に。しかし、ハッサン・マーティンのダンクシュートで息を吹き返すとアイラ・ブラウンの3点弾などで猛追。第4Qに岸本隆一の3点弾などで一気に逆転した。その後は一進一退の攻防となる中、三遠が勝負どころで得点を決め、チームファウルがたまったキングスがフリースローを与え、得点を献上するなどし、試合をひっくり返された。キングスの次戦は17日午後7時5分から、沖縄市体育館で島根スサノオマジックと戦う。

三遠(21勝21敗)
64―62(26―22,13―15,11―9,14―16)
キングス(32勝10敗)

◆もがいている時期

 佐々宜央HC(キングス)の話 これまで、守備にこだわってやってきた。(今回は)もう少し攻撃も意識してやってみたが、そこでバランスが崩れてしまった。

 同一カード2連敗はとても悔しい。キングスは現在もがいている時期。もう一つ上(チャンピオンシップ)に進んだ時にどうするのか、残り18試合で終盤戦に向けて取り組んでいきたい。

◆ミス多く流れ手放す/強豪との対戦へチーム立て直し

 2日連続で2点差で試合を落としたキングス。1点を争う白熱した展開だったが、ターンオーバーの多さとファウルからのフリースローで相手に得点を重ねられた。逆転もつかの間、最終盤に三遠にひっくり返され、痛い一敗を喫した。

 ゲームを通して激しいプレスで、ペイントエリアに近づけない堅守を見せた。しかし、足を使い展開の速いバスケで積極的にリングを狙う三遠に3点弾を複数で決められ、次第にマークが絞りづらくなる。第3Qにはダブルチームで3連続でスチールされ、そのまま得点を奪われる。攻撃面のリズムも悪くなり、点差は最大10点に広がった。

 苦しい展開となる中、キングスも粘り強く戦った。ハッサン・マーティンのダンクやアイラ・ブラウンの3点弾などで食らい付き、第4Qは岸本隆一の3点弾から逆転した。点差を5点つけ、一気に勝負を決めるかと思われたが、ここでもファウルが失点につながった。フリースローを確実に決められ、ブラウンがブザービーターを狙うもリングにはじかれ試合を終えた。

 キングスは15回のターンオーバーから三遠に12得点を許した。ファウルも18回と三遠の倍あり、第1Q以外はチームファウルが五つとなり、フリースローで8点を献上した。

 17得点11リバウンドと活躍したブラウンは「全体を通し良くプレーしたが、後半の重要な時間帯で自分たちのミスが相手に流れを渡してしまった」と悔やむ。主将の岸本は「いかにオフェンスでアグレッシブにプレーしつつ、ミスを減らすかだ」と明確化した課題を改善し、続く強豪との勝負へチームを立て直す。