キングス連勝止まる Bリーグ第41戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位、32勝8敗)は10日、愛知県豊橋市総合体育館で三遠ネオフェニックス(中地区3位19勝21敗)と今季第41戦を行い、第4クオーター(Q)に逆転され、64―66で敗れた。

キングスの連勝は6で止まった。第1Qはキングスの堅守でゴール下への進入を許さず、外から放つシュートにもプレッシャーをかけ、ことごとくシュートを外させた。攻撃では岸本隆一がゴール下へ切り込み、得点を決めれば、田代直希やアイラ・ブラウンは外から3点弾を沈め、リードを奪った。第2Qからはキングスのターンオーバーが増え、それを三遠が得点に結びつけ、点差を縮めていった。最終第4Qには三遠に追い付かれ、両チームのチームファウルが5つとなる中、フリースローで得点が動く展開へ。残り16秒2でブラウンがフリースローを1本を決め同点に追い付くも、最後はドライブで切り込んだ相手選手にマークが集まり、フリーになった選手へパスが渡り、シュートを沈められた。キングスの次戦は11日午後2時5分から、三遠と同体育館で戦う。

三遠(20勝21敗)
66―64(14―23,18―14,19―15,15―12)
キングス(32勝9敗)

◆次につなげたい

 佐々宜央HC(キングス)の話 前半と後半の入りは良かったが、それが継続できなかったのが敗因。勝利は多いものの、ターンオーバー数が多いことが、こういう試合で痛い目に遭う。勝っていると自分たちの問題点に真摯(しんし)に向き合えない。この負けを経験し、しっかり次につなげていきたい。

◆ミスからの失点響く

 7連勝を狙うキングスだったが、ミスからの失点が響いた。序盤のリードも、この試合16回あったターンオーバーを三遠が確実に得点につなげると、流れを失い始め、第4Qに追い付かれ、終了2・2秒前に勝ち越され敗れた。

 前半、堅守で相手の得点を止めている間に、この日、8本中5本の3点弾を決めた田代直希が外から、インサイドでは18得点を挙げたハッサン・マーティンを軸に得点を重ねた。

 しかし、ターンオーバーを重ね、第1Qで9点あった点差は第3Qまでに1点となり、第4Qで引っくり返された。

 攻撃では相手がダブルチームを組み、リバウンドをしっかり抑え始めるとキングスの得点は伸び悩んだ。

 ハッサンは「こういう負け方はきつい負け方だが、試合全体としては悪くなかった。ターンオーバーをなくし、ギアを上げていく必要がある」と11日の三遠戦でのリベンジを誓った。