「ガツッ」会場沸かす 闘魂ヤギ、大技も 多良間村でピンダアース大会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
第16回ピンダアース大会で、激しい技の応酬を繰り広げる軽量級のヤギ=20日、多良間村多目的広場

 【多良間】ヤギが角をぶつけ合って強さを競う「第16回ピンダアース大会」(多良間村観光協会主催)が20日、多良間村塩川の多目的広場で開かれた。島外からの観光客や地元の人たちが集まり、ヤギたちの白熱した闘いに会場が沸いた。ヤギが後ろ足で立ち上がり、勢いよく角と角とをぶつけると「ガツッ」という音が会場に響き、観客からは歓声が上がった。

 大会は軽量、中量、重量の階級別のトーナメントに島内外から23頭が出場。開会式では大会長を務める伊良皆光夫村長が「大会は年々盛り上がっている。多くの人に楽しんでもらい、『また来たい』と思えるイベントに発展していくよう願っている」とあいさつした。

 試合中の解説は村議の豊見山正さんが務めた。暑さのせいか、なかなか取り組まないヤギの試合では、「カメラを意識しているようですね」「観客の気分になっているんですかね」などとコメントし、会場の笑いを誘った。

 大会の結果、重量級は延長戦の末に東風平正明さん=多良間村=の「ピカチュウ号」が優勝。中量級決勝戦は、相手を背中から転倒させる大技を繰り出した奥平貞夫さん=同=の「ミッジ号」が制した。軽量級は激しい技の応酬の末に東風平雄治さん=同=の「流星号」が栄冠に輝いた。