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昨年沖縄で拡散されたデマが、今度は長崎県大村市を中心に広がった。
「知らない人が路上で接近して来て、乾燥海産物を勧めて来て販売しようとしながら『一回味見をして』とか『臭いを嗅いで』とか言われても、絶対絶対しないでください。海産物ではなくエチルエーテル(1種類の麻酔薬で、臭いを嗅いだら意識を失う)。中国から来た新しい犯罪。周囲へ広く知らせてください。実際、事件発生、臓器売買してるそうです。」と書かれたメッセージがLINEやツイッターで拡散したんだ。
沖縄でも昨年10月に広がっていますね。
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大村警察署に確認したら「このような事実は確認されていない」と回答をもらった。沖縄でもそうだったように、これもデマだ。
こうしたデマを「用心するに越したことないから」と軽い気持ちで広げる人もいると思う。しかし、こうしたデマが偏見や差別意識を植え付ける可能性もあるんだ。
確かに。「中国から来た新しい犯罪」と聞くと中国の印象が悪くなったり、中国の人を警戒する人が出てきますよね。
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警察の仕事も無駄に増やすだけだし、デマは広げても何一つ良いことはない。
普段から見極める目を鍛えておかないと、大災害の時にデマを広げて、救助活動の邪魔をするかもしれない。とても大事なことだ。
はい、普段から意識します。
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今回は沖縄県外で広がったデマだけど、沖縄の人たちは「これ以前見たデマだ…」とピンと来たと思う。
デマは国内外問わず共通する部分があり、何度も見ていると「これデマかも…」となんとなく感づくようになる。
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デマをインフルエンザに例えて考えみよう。インフルエンザを予防するために、ワクチンを注射するよね。これは弱いウイルスを身体に入れて、抗体を作っているんだ。
デマの対策もそれと一緒。色んなデマを見て自分の頭の中に取り入れておけば、自分のところにデマが回って来ても広がりを止めることができるよね。
なので、他の地域で広がったデマなども「遠い所の話だから」と考えるのではなく、自分の所に来るかもしれないと常に警戒する心掛けが必要だ。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。