教職員勤務管理 来年度から導入 沖縄県教委、多忙解消へ実態把握


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 沖縄県教育委員会は2019年度から全ての県立学校で教職員の出退勤時間を管理する「勤務管理システム」を本格運用する。20日の県議会で平敷昭人教育長が西銘純恵氏(日本共産党)の代表質問に答えた。

 本年度で管理システムを整備し、年度末には試行運用する。平敷教育長は教員の多忙化解消に向けて「勤務実態の把握に努めたい」と述べた。

 県立学校ではこれまで、教員の退勤時間が適切に管理されておらず、教員の長時間労働が見過ごされていた。県教委は2016年度から出退勤時刻をパソコンで入力し、校長などの管理者による確認を実施していたが、勤務実態との乖離(かいり)が指摘されていた。

 県高校障害児学校教職員組合(高教組)の福元勇司執行委員長は「教員の多忙は全国的問題で、最重要課題だ。教員に負担が掛からず、退勤までの業務を完全に把握できる方法を考えてほしい」と話した。