外国産冷蔵庫が増加 17年輸入 最多に 沖縄税関まとめ初の1万台突破


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 沖縄地区税関は「冷蔵庫の日」の21日に合わせて、冷蔵冷凍庫の輸入状況をまとめた。2017年は数量で前年比76・6%増の1万3624台となり、初めて1万台を突破した。金額で同2・3倍となる4億7500万円に上り、共に1988年以降で過去最高となった。県内の好況が続いていることに加え、国内メーカーが生産拠点を海外に移していることが背景にある。かつて日本製品が“三種の神器”として豊かさの象徴だったのも今は昔となり、安さを求めて調達先に変化が出ているようだ。

 地区税関によると沖縄への輸入は1999年以降増加基調が続く。99年以前は県外を通じて輸入されていたが、需要の伸びに合わせて直接輸入されるようになったという。国別に見ると中国とタイからの輸入がほとんどを占めている。冷蔵庫の中でも外国生産への転換が進むミドルクラスや、1人暮らし向けの比較的安価なもののニーズが高まっていることが増加を後押ししている。

 県内の人口や世帯数が増加していることから、輸入は今後も堅調に推移すると見る。現在は県外を通じて輸入されることが多い宿泊施設向けの冷蔵庫が直接沖縄に入るようになれば、さらに伸びる可能性もあるという。