記事から商品ヒント ジャンボツアーズ、NIEで社員研修


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仕事に生かせそうな記事を見つけてお互いに紹介し合う参加者ら=11日、那覇市久茂地のジャンボツアーズ

 旅行業のジャンボツアーズ(那覇市)は新聞を教育に活用するNIEの手法を取り入れた社員研修を11日、那覇市の本社で行った。総務や海外メディア担当など各部署から42人が参加し、記事を基に新商品開発のアイデアにつなげたり、社員同士のコミュニケーションを深めたりできるワークショップを体感した。

 講師の琉球新報NIE推進室の座波幸代記者は「経済面はもちろん、地元紙ならではの地方面は話題の宝庫。沖縄観光の新たな魅力につながる情報が満載だ」と紹介した。
 仕事に生かせそうな記事を見つけて紹介するグループワークでは、県選手の空手世界選手権優勝の記事から「『空手のメッカ』の沖縄で大会を開催できれば世界中から誘客できる」など、お互いにアイデアを出し合い、意見を深めた。
 インバウンド担当のドミニク・プスツィハさん(28)=ドイツ出身=は「日頃から新聞で新商品情報などをチェックしているが、ワークショップで同僚の見方や考え方を聞けて面白かった」と話した。
 同社は新聞記事の回覧を続けており、今後は新入社員に記事選びなどを担当してもらう予定。大宜見民子専務、小島博子常務は「若い社員も自分から読んで主体的に考えるいい機会になった」と話した。