平和の大切さ証言で学ぶ 糸満・兼城小、戦争体験者が講話


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「月桃」を歌う4年生たちと、祖堅秀子さん(右)=14日、糸満市の兼城小学校

 23日の「慰霊の日」を前に、糸満市立兼城小学校(屋良朝俊校長)は14日、戦争体験者の証言を聞く平和学習会を開いた。学年ごとに6人の体験者が講話し、戦争の悲惨さや平和の大切さを語った。

 4年生はサイパン島で戦火を逃げ惑い、両親ときょうだい3人を亡くした祖堅秀子さん(75)の話を聞いた。祖堅さんは「戦争は怖いもの。どうしたら戦争がない平和な国をつくれるか考えて」と語り掛けた。大城凌悟君(10)は「家族や友達を大切に夢を持ち生きていくのが大切だ」と感想を述べた。伊江島で米軍の銃撃で左手の小指を失った知念勝盛さん(71)は3年生に講話した。又吉妃桜里さん(8)は「知念さんの命があって良かった。私も命を大事にしたい」と話した。