米陸軍4万人減へ 経費削減で17年までに


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【ワシントン=問山栄恵本紙特派員】米紙USAトゥデー(電子版)は7日、米国防総省が米陸軍の兵力規模を現在の約49万人から45万人に縮小する計画について、2017年9月末までに完了させる方針を固めたと報じた。今週中にも発表されるという。陸軍に勤務する民間人1万7千人も併せて削減する。

 同紙が入手、掲載した文書によると、削減は厳しい財政事情を背景に、経費を節減するためだという。緩和措置が講じられている歳出の強制削減がことし10月からの次期会計年度で復活した場合、これとは別にさらに陸軍兵3万人を減らす必要が生じるとした。
 削減対象となるのはジョージア州のフォート・ベニング基地、アラスカ州のエルメンドルフ・リチャードソン統合基地としている。
 米国防総省は2014年2月、現役の米陸軍兵力を第2次大戦後最小となる44万~45万人規模に削減する方針を発表している。ただアジア太平洋地域重視の政策は継続するとの考えを示した。イラクやアフガニスタンでの戦争のピーク時には陸軍の兵力は57万人に膨れ上がっていた。