学校での実践例紹介 しまくとぅばの日、那覇でシンポ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 文化の杜共同企業体は20日、しまくとぅばの日にちなんだシンポジウム「学校教育におけるしまくとぅば」を那覇市の県立博物館・美術館で開いた。約50人が来場した。学校現場でのしまくとぅば教育について、現役教員や大学教授らが事例を紹介し、意見を交換し合った。「まずは学校でのしまくとぅば教育の目標を定めることが大切ではないか」などの意見が出た。

 実例報告で、下地中学校の謝敷勝美教諭は地域のしまくとぅば話者を学校に招いて、話してもらったり、授業参観のときに父母も一緒になって学んだりしたことなどを報告した。具志川高校の山口栄臣教諭はしまくとぅばの授業が生徒から好評だとし「生徒たちはしまくとぅばを学びたいと思っている」と紹介した。
 意見交換で、元小学校教諭の伊波鉄也さんは「県がしまくとぅば教育の指定校などを設定してはどうか」と提案。沖縄国際大学の西岡敏教授は「地域とのつながりが必要だ」と述べた。