三井住友銀行、沖縄進出を検討 年度内に是非判断


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 国内三大メガバンクのひとつ、三井住友銀行が沖縄に支店や営業所の拠点開設を検討していることが28日、関係者の話で分かった。沖縄地区を管轄する福岡法人営業部が沖縄に進出する場合の体制や採算性について調査をまとめており、本体としての正式な進出の是非を年度内に決定する見通しという。

 同行関係者は沖縄進出を検討する背景として「観光産業が好調で外国人旅行客需要は今後も安定して見込める。5年後、10年後を見ても沖縄は成長する市場だ」と説明した。
 三井住友銀行は世界各国に設置する支店や現地法人のネットワークを生かして日本企業の海外進出の支援事業も展開している。アジア市場に近い沖縄の地理的特性を見込んだ、企業の輸出入支援なども視野にあるとみられる。
 沖縄進出の検討について三井住友銀行の広報は琉球新報の取材に「何も決まっていない」と回答した。
 大手都市銀行のうち、県内にはみずほ銀行が那覇支店を構えているが、同行が受託する宝くじの換金業務が主な設置理由となっている。三菱東京UFJ銀行は窓口業務を行う支店ではなく、法人向けの営業を担う那覇支社を2005年に設置している。(吉田健一)