沖縄工業高校(小禄健夫校長)が、国家資格の電気工事士1種と2種の両種で、2017年度の合格者数日本一に輝いた。電気工事士1種と2種の合格者数全国一位のダブル受賞に輝いたのは東京都の東電学園高等部(2007年閉校)のみで、公立高校では沖縄工業高校が初めてだ。
電気工事士は電気工事に必要な国家資格で、1種は工場やビルなどの電気設備から小規模な工事まで広い範囲の工事、2種は住宅や小規模な店舗等の電気設備ができる。
沖縄工業の第1種合格者数は43人、2種は198人だった。合格した生徒たちは22日、校内で「W日本一」の人文字を作り、学習の成果を祝った。
指導した宮城朗教諭(46)は「生徒たちの頑張りが実った」と胸を張る。多くの合格者を輩出した要因の一つが部活生への徹底指導。朝6時半から始まる早朝講座を開き、部活生も学びやすい環境を整えた。
早朝講座に参加した野球部の知念聖太さん(1年)と儀間朝さん(2年)は「合格という目標がぶれることなく頑張れた」と話し、合格を喜んだ。
神山哲教諭(41)は「生徒たちが勉強に飽きないようにするのが一番大切だ」と語った。小テストをこまめに実施し、生徒の向上心を駆り立てた。2種に合格した新城伊雲さん(電子機械科2年)は「指導のおかけでモチベーションを保てた」と感謝した。